【画像あり】MT4(MetaTrader4)で代表的なインジケーター!使い方まで徹底解説します。

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MT4の魅力の一つが、標準装備のインジケーターが豊富なうえに、自由にインジケーターをカスタマイズしたりダウンロードしたりできるというところです。インジケーターを使いこなせば、チャートの動向をより正確に掴んで勝率を上げることができるでしょう。

しかし、いまいちインジケーターの意味が分からない、意味はわかっていてもどのようにインジケーターを利用すれば良いのかよくわかっていないという方も多いのではないでしょうか。

MT4のEA(自動売買システム)を使うという方でも、EAがどのような基準で売買をしているのかを把握しておかなければ、EAを使いこなすことができません。そのためにも、ある程度インジケーターを理解しておく必要があります。

そこで、今回はMT4に標準装備されているインジケーターについて、またインジケーターのおすすめの組み合わせをどこよりもわかりやすく解説していきます。

※今回は初心者でもわかるように細かい計算方法などはあえて割愛し、大まかな定義と代表的な使い方を紹介しています。

インジケーターは主に2種類。特徴を把握しておこう

インジケーターには数え切れないほど多くの種類がありますが、大別するとトレンド系オシレーター系の2種類があります。

両者ともに長所・短所を持ち合わせているため、トレンド系とオシレーター系を組み合わせて使うと良いでしょう。

トレンド系インジケーター

トレンド系インジケーターとは、チャートがどのようなトレンド(傾向)で動いているのかを示すものです。チャートの傾向を一目で把握することができますが、チャートが動いてからトレンドを示すので、特に価格が急激に動いた際には相場の動きよりも遅くなってしまうことがよくあります。

したがって、大きなトレンドに乗れれば大きな利益を獲得できますが、相場が細かく上下動している際は損失が出てしまう事が多くなるため注意が必要です。

オシレーター系インジケーター

オシレーター(oscillator)という言葉はあまり聞きなれない単語かもしれませんが、直訳すると「振り子」という意味になります。その名の通りオシレーター系インジケーターは、相場がある一定の範囲を振り子のように動くことを予想し、今後の相場を先読みするものです。トレンド系が順張向いた指標であるのに対し、オシレーター系は逆張りに向いた指標であると言えるでしょう。

トレンド系インジケーターと逆で、細かく上下動する相場にはうまく対応し利益を出せる可能性がありますが、大きなトレンドには対応しづらいのがデメリットです。

MT4標準装備インジケーター

MT4には50種類以上ものインジケーターが標準装備されています。表記も英語表記になっており、どれを使えばいいのか戸惑う方もいるでしょう。

そこでMT4に標準装備されているインジケーターの中から代表的なものとその使い方をトレンド系とオシレーター系に分けてご紹介しますので、ご参考にして下さい。

トレンド系

Moving avarage(移動平均線)

最もメジャーなインジケーターと言われている移動平均線は、一定期間において通貨が売買された価格を平均を線で結んだものです。通常、期間の異なる複数の移動平均線を組み合わせて使いますが、最も有名な利用法として「ゴールデンクロス」「デッドライン」があります。

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ゴールデンクロスは短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜ける現象のことです。この現象が起きたら価格傾向が上向きに転じたとされ、買い注文するとよいと言われています。

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デッドラインはゴールデンクロスと逆で、長期の移動平均線が短期の移動平均線を下から上に突き抜ける現象のこと。この現象が起きたら価格傾向が下向きに転じたとされ、売り注文をすると良いと言われています。

またMT4において移動平均線の期間を設定するには、Moving Averageの設定から【期間】をクリックし、好きな日数を入力すればOKです。

Ichimoku Kinko Hyo(一目均衡表)

日本生まれのインジケーターである一目均衡表は、為替の均衡状態をとらえるものです。一目均衡表は、基準線、転換線、遅行線、雲という4つの指標から成り立っています。

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①基準線・・・過去26日間の最高値と最安値の平均値をとったもの

②転換線・・・過去9日間の最高値と最安値の平均値をとったもの

③遅行線・・・現在のチャートを26日分過去にスライドさせたもの

④雲・・・先行スパン1と先行スパン2に囲まれた面積

※先行スパン1は基準線と転換線の中間線を26日先にとったものであり、先行スパン2は、52日間の最高値と最安値の平均値を26日先にとったもの。

一目均衡表における上昇サインの代表的なものには以下のようなものがあります。

  • ローソク足が雲の下から上に突き抜ける
  • 転換線が基準線の下から上に突き抜ける
  • 遅行線がローソク足の下から上に突き抜ける

チャートが上記3つをすべて満たしていれば、絶好の買いのチャンスであるといえます。また、上記の逆の動きが下降のサインとなっていることも覚えておきましょう。

Bollinger Bands(ボリンジャーバンド)

ボリンジャーバンドは統計学に基づいたインジケーターで、標準偏差を用いてチャートの動きを予測するものです。

ボリンジャーバンドはミドルラインと呼ばれる移動平均線をもとにして、その平均から為替がどれほどの動き幅を取っているかを示しています。

言葉で説明するだけではわかりづらいので、実際にチャートを見ていきましょう。

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一般的にボリンジャーバンドが用いられる際に使われるのは、ミドルラインと±1σ、±2σ、±3σの合計7つのラインです。

σとは標準偏差のことであり、かみ砕いて説明すると「価格がどれくらい動く可能性があるか」を示す指標のこと。「○σ」とσの前に数値が記載されていますが、その数値の絶対値が大きいほどバラつきが大きいといえます。

統計学から、以下のことが判明しているので参考にしてください。

σ そのσ内に収まる確率
±1σ 68.26%
±2σ 95.44%
±3σ 99.73%

±2σや±3σを超えた場合には「買われすぎ」もしくは「売られすぎ」の状態にあるといえるのです。ボリンジャーバンドでは値が±2σや±3σを超えたタイミングをエントリーのタイミングとしています。その際、順張りにも逆張りにも利用されるのがボリンジャーバンドの特徴といえるでしょう。

つまり、比較的長期的なトレンドの中でボリンジャーバンドの幅が広がっている時が順張りのエントリーのタイミングです。

逆に細かい上下動が繰り返されている横ばいのチャートにおいて、値が±2σを超えるようであれば、値が平均値まで収束していくという予想のもと逆張りのタイミングと判断して良いでしょう。

オシレーター系

MACD(マックディー)

オシレーター系の中でも最も多くのトレーダーに利用されているのがMACDです。MACDの定義を一言で説明すると「短期移動平均線と長期移動平均線の差」。

したがって下図のようにMACDがゼロラインを上から下に抜けた際は移動平均線のゴールデンクロス、下から上に抜けた際は移動平均線のデッドラインになることが事前に予測できます。

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また、シグナル線はMACDの移動平均線です。MACDとシグナルの交差もトレンドの前兆です。MACDがシグナル線の下から上に抜けていくとトレンドは上昇傾向、上から下に抜けていくと下降傾向と判断すると良いでしょう。

したがって、MACDの見方をまとめると以下のようになります。

現象 トレンド
MACDがゼロラインの下から上に突き抜ける 上昇
MACDがゼロラインの上から下に突き抜ける 下降
MACDがシグナル線の下から上に突き抜ける 上昇
MACDがシグナル線の上から下に突き抜ける 下降

Average True Range(平均トゥルーレンジ、ATR)

ATRはある一定期間における値の変動の大きさの平均を表したものです。ATRが上昇するほど値動きが大きくなり、小さくなるほど値動きは小さくなります。変動率を示す指標であるため、値上がりしているか値下がりしているかはATRの大小に関係はありません。

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基本的にATR単体で売買の判断をすることはなく、他のインジケーターの補助的な役割で利用することが多いです。

Relative Strength Index(相対力指数、RSI)

RSIは過去の値動きにおける上昇幅の割合を線で結んだものです。目安として、RSIが70%を超える場合は買われすぎ、30%以下の場合は売られすぎであると判断し、主に逆張りの予測で用いられます。

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逆張りの予測である以上、大きなトレンドや急激な為替の変化には対応できないので注意しましょう。

初心者にオススメのインジケーター組み合わせ!

様々なインジケーターをご紹介しましたが、基本的にインジケーターは複数のもの(移動平均線+MACDなど)を組み合わせて利用するのが一般的ですインジケーターを組み合わせると、お互いの欠点をカバーしあったり、強みを生かしあったりすることができるようになるというメリットがあります。

ここでは一例として最もメジャーな組み合わせの一つであるRSIとボリンジャーバンドを用いた応用法をご紹介しましょう。

RSIは通常逆張りに用いるインジケーターですが、トレンド相場などに対応できないため、RSIだけで逆張りの判断をするのはリスキーとなります。そこで「逆張りをしていいか」という確証を得るために有効になるのがボリンジャーバンドです。

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通常RSIが30%を切っている場合は「売られすぎ」と判断し買いサインと見なされますが、トレンド相場の場合はさらにチャートが下降していく可能性もあります。

しかしチャートがボリンジャーバンドの-3σを切っていれば、反動する動きを可能性が大きいことがわかりますよね。そうするとRSIでより精度の高い逆張りができるようになります。

逆にRSIが30%を切る、または70%を超えるような状況であっても、チャートがボリンジャーバンドの±2σ内に留まっているようであれば注意してください。相場が大きなトレンドにある可能性が高く、逆張りの売買をするのはリスキーと判断できます。

自分に合ったインジケーターを探してみよう

一見難しそうに見えるインジケーターも、使い方さえ押さえればFXの大きな味方になってくれるということをわかって頂けましたでしょうか。

単純にローソク足の傾向をみるだけではわからないようなことも、インジケーターを用いれば鮮明に浮かび上がらせることが可能です。

まだまだ他にも多くのインジケーターがありますが、MT4の場合インジケーターはデモ口座で実際に試用することもできます。様々なインジケーターを試したうえで、自分に合っている組み合わせや使い方を探していきましょう!

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