“海外FX 危険”と検索すると、
「海外FX業者は危ない!使わないで!」
「海外FX業者は無登録業者だ!」
「金融庁も海外FX業者に規制を出しているからヤバイ!」
という内容を、バカのひとつ覚えのように記載しているブログを目にすることがあります。
こういった方々は海外FX業者に親でも殺されたかのように激しく批判しています。
しかし管理人から言わせていただくと、ひとくくりにすべての海外FX業者を断罪しているのは”愚の骨頂”。
まして叩き方を見る限り、自らの知識不足を露呈しているようにしか見えません。
管理人は”海外FX業者の利用はなんら危険ではない“と考えています。
本記事では海外FXの危険性・安全性について管理人なりの考えを述べさせていただきます。
海外FXが危険と言われている理由
“海外FX=危険”と言われているのは、日本の金融庁が海外FX業者を「無登録業者」と呼称し、注意喚起していることが理由(※)です。
金融庁は「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(警告書の発出を行った無登録の海外所在業者)」というタイトルで、海外FX業者のリストを作成し、警告しています。
引用:無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について(警告書の発出を行った無登録の海外所在業者)
このリストには現在200を越える海外FX業者が記されています。
中にはXMやTitanFX、Axioryなど、管理人も利用している有名業者の姿も…。
“海外FX絶対許さないマン”たちにこの警告が知れ渡った結果、海外FXは危険だという論調ができてきたわけです。
しかし金融庁の警告があるからといって、海外FX=危険というのは早計すぎます。
実はこの警告リストに載せられる基準は、以下の2つしかありません。
- 日本の金融庁の認可(ライセンス)を受けていない
- 日本人の受け入れを行っている海外FX業者
決して”出金拒否をした”、”不正なレート操作をした”、”詐欺行為を働いた”、”顧客の資金を持ち逃げした”など、明らかな悪事を働いた業者だけを載せているわけではないんですよね。
上2つの基準に当てはまってしまえば、どれだけ優良業者だろうがリストにぶちこまれてしまいます。
管理人はこの基準で判断されているからこそ、ひとくくりに海外FXを危険と言うのはおかしいと感じるのです。
(※)ハイレバの危険性に関して
海外FX業者が危険という人に中には、ハイレバレッジを挙げている方もいます。
しかしハイレバ取引を危険と言ってしまうのは、それこそ思慮が浅いですね。
レバ400倍だろうが25倍だろうが、損失は同じく発生します。
結局レバレッジによるリスクに関しては、個人でコントロールできる範囲でしかありません。
それを大損こいたからといって、ハイレバを悪だと断じるのは論外です。
ズブの素人がそれっぽくFXを語っているようにしか思えません。
金融庁の海外FX業者に対する警告は”絶対正しい”とは言えない2つの理由
海外FX業者は”完全な無登録業者”ではない
金融庁が出している警告リストのタイトルにも入っている”無登録”という言葉。
厳密にいうと、この書き方は正確ではありません。
書くのであれば”日本の金融庁には無登録“と書くべきです。
海外FX業者は日本以外の国々のライセンスを取得しています。
例えばXMならセーシェル、TitanFXならニュージーランド、Axioryならベリーズのライセンスを取得しているんですね。
海外FX業者のほとんどは、あくまでも日本国のライセンスを持っていないだけ。
【海外FX業者のライセンス取得例】
XM(XMTrading) | セーシェル金融庁 |
---|---|
LANDFX | FSPR(ニュージーランド) |
iFOREX | BVIFSC(英領バージン諸島金融サービス委員会) |
TitanFX | FSPR(ニュージーランド) |
Axiory | IFSC(ベリーズ) |
FBS | IFSC(ベリーズ),CRFIN(ロシア) |
HotForex | FSA(セントビンセント・グレナディーン) |
Tradeview | CIMA(ケイマン諸島) |
しかも自国のライセンスを持っていないから無登録業者という言い分は、裏を返せば「外国から見ると、その国のライセンスを持っていない国内FX業者も無登録業者」ということになってしまいます。
こう考えると日本金融庁のライセンスがないだけで、海外FX業者を無登録呼ばわりするのはおかしな話でしょう。
そもそも海外FX業者は日本国内のライセンスを取る気がない
ここまで読んで「じゃあ海外業者が日本の金融庁のライセンス取れば良いんじゃないの?」と考えた方もいると思います。
しかし、そもそも海外FX業者は日本のライセンスを取る気がありません。
日本のライセンスを取ると最大レバレッジが25倍まで引き下げられてしまうからです。
日本の金融庁に登録するには、取引額の4%以上の証拠金を預けさせる必要があります。
ようするに最大レバレッジ25倍以下にしなければならないんですね。
そもそも海外FXが日本で有名になったのは、国内業者のレバレッジ規制が原因です。
2010年に最大50倍、2011年には現行の最大25倍と、国内FXのレバレッジは立て続けに引き下げられてきました。
それに伴い国内トレーダーがハイレバ取引のできる海外FXへ移住をはじめた背景があります。
(管理人もレバレッジ規制で海外FXへ移住した1人です)
言ってしまえば海外FXは、国内FXのレバレッジ規制があったから急激に注目を集めるようになったわけです。
それにも関わらず、今さらレバレッジ倍率を25倍以下に下げるメリットがありません。
海外FX業者の利用は旅行先でカジノに行くのと変わらない
もう1つ金融庁が警告を出す基準に「日本人トレーダーを受け入れている」というものがありました。
しかし海外FX業者が日本人トレーダーを受け入れるのは”当然”のことです。
法律で”海外FX業者は日本人トレーダーの受入禁止”と決まっているわけではありませんからね。
その上、海外FXの立ち位置は海外にあるカジノと同じ。
行くも行かないも自分次第なわけです。
例えばですけど、マカオに旅行に行ったとします。
そこにあるカジノを見て「いや、マジで危険だって!絶対行かないほうがいいよ!」ってなるでしょうか。
大負けに怖気づくことはあるでしょうが、”カジノそのもの”が危険とは言わないはずです。
とりあえず日本人の受入をしている海外FX業者を、手当たり次第危険というのはこの観点からもおかしいと言えます。
本当に危険な海外FX業者もある。安全性を見極める3つの基準。
日本の金融庁に警告されているからといって、海外FX業者が危険ではないということがわかってもらえたと思います。
しかし、ややこしいことに“すべての海外FX業者=安全”かというと違うんですよね…。
今や世界中に数千単位で存在する海外FX業者の中には、詐欺業者も存在します。
ただしこれは国内にも言える話。
国内業者だったら安全というわけでもありません。
結局のところ、どの業者を選択するかが1番大事なわけです。
①金融ライセンスを1つ以上取得している
業者が金融ライセンスを保持しているかどうかは必ずチェックしておきましょう。
金融ライセンスは”国に正当な金融業者として認められた”証。
どこの国のライセンスであれ、持っているだけで一定以上の信頼は置けます。
1つもライセンス認可を受けていない業者は、本当の”無登録業者”です。
規制が一切ないので、やろうと思えば出金拒否に詐欺、なんでもできます。
正直なところ、完全無登録業者を選んで痛い目にあっても、自業自得としか言えません。
必ずライセンスの有無はチェックしてください。
(※)ライセンスと見せかけた表記に注意
稀にですが、法人登録番号などをあたかも金融ライセンスの認可番号のように見せかける悪質な業者もあります。
ライセンスを保持していれば、その金融機関のHPで検索すれば、実際に登録されているか確認できます。
めったにあることではありませんが、心配なら事前にチェックしておきましょう。
②運営歴が1年以上ある
運営歴も業者の安全性を見極める1つの指標になります。
ざっくりした目安として、1年以上運営歴があれば一定の信頼は置いて良いでしょう。
やはり老舗のほうが信頼できるのはどこの業界でも同じです。
決して運営歴が短い業者は信頼できないわけではありませんが、長く続いている業者ほど、真っ当な運営を続けてトレーダーに愛されてきたということになります。
③ForexPeaceArmy(FPA)でSCAM認定されていない
手っ取り早く業者の安全性を知るならForexPeaceArmy(FPA)を利用するのもオススメです。
FPAは世界最大の海外FX口コミサイト。
世界中のFXトレーダーが、利用した業者の口コミを投稿しています。
口コミも業者判断には役立ちますが、今回見てほしいのはFPAのSCAM認定。
ようするに詐欺業者の認定です。
FPAではトレーダーからの口コミ評価が極端に悪いブローカーにSCAM認定をあたえ、事前にトレーダーが詐欺業者を使うリスクを抑えてくれています。
もちろん「SCAM認定なし=安全」というわけではないが、事前にガチの悪質業者を使うリスクが減るだけで大きいです。
気になる業者があったら、一度FPAを覗いてみてください。
結局のところ安全なFX業者選びをすることが1番大事
本記事で伝えたかったことをまとめると、
- 金融庁に規制されてる=海外FXは危険ではない
- 金融ライセンスを取得し真っ当に運営している海外FX業者は安全
- 危険な業者もあるが見極めれば問題ない
確かに海外FX業者の中にも危険な業者はあります。
しかし、金融庁が警告しているという理由で”すべての海外FX業者が危険”と考えてしまうのはもったいない話。
日本国外で金融ライセンスを取得し、真っ当に運営を続けている業者もたくさんあります。
実際に管理人も海外FX業者を使っていますが、なんの被害も受けたことはありません。
きちんと出金もできていますし、資金を持ち逃げされたことも1度もないです。
結局のところ、自分で優良な業者さえ選べばすべてOKなんですよね。
思考停止で物事を判断するのではなく、きちんと自分で考えた上で安心できる業者を使ってほしいなと思います。