海外FXの代表的な取引プラットフォームといえば、誰もが口をそろえて以下のように答えるでしょう。
「MT4(MetaTrader4)」
もちろん私も同じように答えます。それくらいMT4は最高峰の取引プラットフォームとして確固たる地位を築き上げてきました。
まぁ実際にかなり使いやすいですからね。
しかし最近になって、MT4一強時代を揺るがす、新たな取引プラットフォームが話題になっています。
それが今回紹介したい新世代の取引プラットフォーム「cTrader」。
日本ではまだほとんど導入されていないので、cTraderについてあまり知識のない方も多くいらっしゃると思います。
「そもそもcTraderってなに?」
「cTraderとMT4ってどう違うの?」
「cTraderではどんなことができるの?メリットは?」
「cTraderのデメリットは?」
そこで今回はMT4に勝るとも劣らないスペックを持つcTraderについて、徹底解説していこうと思います。
目次
そもそもcTraderとは?
cTraderはSpotware System社が開発した最先端のFX用取引プラットフォームです。
最大の特徴はcTraderはECN取引用に開発されているということ。
ECN取引とは簡単に言うと「オークション形式での取引」のことで、株式取引のように多数の参加者がそれぞれオーダーをぶつけあってマッチングします。
ディーラーの介入は一切ないので、取引の流動性・透明性が高いのが特徴です。
cTraderはECN取引のメリットを最大限に生かすように作られているんですね。
⇒海外FXのECN口座のオススメ業者は?そもそもECN取引って何?
cTraderを採用しているオススメ海外FX業者はAxiory
cTraderを提供している海外FXの中でも、私がおすすめしたいのがAxioryです。
Axioryのナノスプレッド口座はあらゆる海外FXのECN口座の中でも最高峰のスペックを誇ります。
特に取引手数料の安さが優秀でぎりぎりまで取引コストを抑えられるため、スキャルピングに最適。
実際にcTraderを提供していることで有名なFXProと取引手数料を比較してみました。
- Axiory⇒0.6pips(往復)
- FXPro⇒0.9pips(往復)
このように往復で0.3pips(1lotあたり約300円)の違いが出てしまっています。
数pipsの利幅を抜くことを何度も繰り返すスキャルピングでは「いかに取引コストを抑えるか」が重要なのは言うまでもありません。
わずかなスプレッドの差で損益がどうなるか決まってしまうことも多いですから。
cTraderで快適なECN取引を楽しみたい方は、ぜひAxioryを利用してみてはいかがでしょうか。
Axioryの口座開設はこちらから
【画像あり】Axiory(アキシオリー)の口座開設方法はこちら
cTraderのリアルタイムスプレッドを使って、実際の取引コストを調べてみた!
実際にAxioryのナノスプレッド口座(cTrader)のリアルタイムスプレッドをキャプチャーし、取引コストを計算してみました。
↑クリックで拡大します↑
※AxioryのcTraderリアルタイムスプレッドをキャプチャしたもの。日本時間18時。それほど取引量の多い時間帯ではないにも関わらず、非常に狭いスプレッドが記録されていました。
取引コスト (スプレッド+取引手数料) |
||
---|---|---|
Axiory | LAND-FX | |
取引手数料 | 0.6pips(往復) | なし |
USD/JPY (米ドル/円) |
0.7pips | 1.35pips |
EUR/JPY (ユーロ/円) |
1.0pips | 2.0pips |
GBP/JPY (ポンド/円) |
1.6pips | 1.8pips |
EUR/USD (ユーロ/米ドル) |
0.7pips | 1.5pips |
GBP/USD (ポンド/米ドル) |
0.9pips | 1.7pips |
AUD/USD (豪ドル/米ドル) |
1.1pips | 1.9pips |
※AxioryはECN口座のためスプレッド+取引手数料、LAND-FXはSTP口座のため平均スプレッド(業者の取り分が上乗せされている)を記載しております。
上の表は海外FXでもスプレッドが狭いと評判のLAND-FXのSTP口座と比較したもの。AxioryのECN口座(cTrader)がすべて取引コストで安くなっています。
これだけ取引コストを抑えられれば、資金効率最高のハイレバスキャルピングをばんばん行っていけそうですね。
cTraderのメリットはECN取引と相性バツグン!MT4とどう違う?
FX用取引プラットフォームの王者であるMT4は、もちろんECN口座にも対応しています。今までECN取引メインでやってきた方は、ほぼ全員がMT4を利用していたことでしょう。
ただし、もともとMT4はECN取引用に作られたプラットフォームではありません。
基本性能・汎用性が高いのでSTP取引とECN取引の両方で使えるのですが、どうしても不便に感じる部分はあるはずです。
一方、上述したようにcTraderはECN取引専用に開発されたプラットフォーム。MT4で感じていた不満や不便もなく、もっと快適にECN取引を楽しめます。
板情報をデフォルトでみれる。注文情報の把握力がプロ投資家レベルに!
cTraderの数あるメリットの中でも特に優秀なのが、板情報を見れることです。
板情報というのは簡単にいうと「現在の取引価格に対して、上下どの値段にどれくらいの買いと売り注文が入っているか」を表したものを指します。
株式取引をやっている方はイメージしやすいでしょう。
MT4で板情報を見たければ別のソフトウェアをインストールする必要がありますが、cTraderには最初からこの機能が備わっているんですね。
板情報の質も非常に高く、プロのトレーダーが利用しているツールと同等の情報量と言われています。
つまり、相場の流れ・トレンドを読むために重要な注文情報の把握という面では、プロトレーダーと同等になれると言ってよいでしょう。
ただし、プロのトレーダーは板情報に反映されない成行注文で取引することが多いので、初心者の方は見たままの板情報だけに踊らされないようにしましょう。
cTraderはロット(lot)表示ナシ!トレーダーが一目で分かる取引単位。
MT4では取引サイズを「1lot=1,000通貨」「1lot=10,000通貨」のように表します。
一方、cTraderではロット表示が使われていません。
1,000通貨の取引であれば「1,000」、もしくは「※1k」という表記がなされます。
※「k=キロ」の略。キロメートルやキログラムなどの単位でもおなじみ。1,000倍という意味がある。
※100万通貨から「1m(ミリオン)」で表します。99万通貨までは「990k」のように表します。
この表記によって、より直感的に現在の取引情報を知ることができます。0.1lotって何通貨だっけ?と迷うことはありません。
スプレッドは0.0pips~。インターバンク直結の極狭スプレッド!
米ドル/円のリアルタイムスプレッド。0.1pipsと極狭です。
cTraderで表示されるスプレッドは、インターバンクから直接引っ張ってきたリアルな価格です。
このメリットはcTraderだからというよりは、cTraderが使用されるECN取引だからですね。
ただし、インターバンク直結の極狭スプレッドが表示されているからいって、コストがほとんどかからないわけではありません。
ECN取引では、スプレッドに業者の手数料を乗っけた「スプレッド+取引手数料」が取引コストとなります。
「え?じゃあ、わざわざ狭いスプレッドを表示してるのって意味ある?逆に詐欺っぽい。」
このように思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、インターバンク直結のリアルな市場価格を表示することは、トレーダーにとって非常に大切なことなのです。
「スプレッド+取引手数料」は業者の透明性の証!信頼して取引できる。
ECN取引では、インターバンク直結のスプレッドを表示することで「本当の市場価格はこれだよ。でもそれじゃ儲からないから、これだけ手数料を貰うね。」という形をとっているのです。
全くもって詐欺ではありません。むしろ明確にスプレッドと手数料を分けてくれることで、トレーダー側も余計な心配をすることなく取引を楽しめます。
一方、MT4を使用したSTP取引で表示されるスプレッドは、業者の取り分(利益)が最初から含まれた数値です。確かにこの方式だと一目で取引コストが分かるので便利ではあります。
しかし、市場の純粋なスプレッドはいくらなのか、業者はどれだけの取り分を乗っけているのかが分かりません。
もしかすると、業者がとんでもない取り分を上乗せしている可能性だってありえます。勝手に業者側が決めれますからね。
こちらのほうが詐欺をしようと思えば、いくらでも黙ってだまし取ることができるわけです。
まぁそんな業者はほとんど存在しませんけどね。少なくとも当サイトで紹介している業者は違うと思います。
ワンクリック注文で最適なエントリーポイントを逃がさない!
チャート上にあるSell/Buyボタンにカーソルを合わせ、ワンクリックすれば注文できます。
cTraderは表示しているチャート上からワンクリックでオーダーを出せるようになっています。
仮にチャートをぼーっと眺めていて「ここだ!」と思ったタイミングがあれば、直感的に注文を出せるということ。
スキャルピングのようなコツコツ数pipsの利幅を抜いていく手法では、いかにたくさんのエントリーポイントを逃さずキャッチできるかも重要なので非常に役立つ機能ですね。
取引制限一切ナシ!スキャルピングから大口注文までなんでも叶える約定力!
cTraderには取引制限が一切ありません。
いくらでもスキャルピングし放題ですし、何枚の大口注文であろうと制限されることはありません。
そもそもcTraderが活躍するECN取引では取引制限をする必要性がないんですよね。
ネット上の電子取引所で参加者同士のオーダーがマッチングするため、どれだけオーダーの流動性があるかというのが大事になってくるわけですから。
また、オークション形式で板情報で見えている注文に自分の注文をぶつけるので、リクオートの概念そのものがありません。流動性さえあれば、約定率100%の快適な取引が楽しめます。
複数注文の同時全決済機能!決済価格のズレを防ぐ!
画面右下にある全決済ボタンをクリックすれば、複数ポジションを同時に決済してくれます。
いくつものポジションを保有していると、1つ1つ決済するのが面倒になることがありますよね。今までMT4を使用していた皆さんも全決済機能を利用したことがあるでしょう。
しかしMT4の全決済は複数の注文を同時に決済してくれるわけではありません。1つ1つの注文を、上から順番に決済していきます。
結果として、全決済機能を利用したときと、実際に最後の決済が終了するまでの間にタイムラグが起こります。
「タイムラグが起こる=自分の求める決済価格と実際の決済価格の間にズレが生じる」ということです。
cTraderではMT4のような望まない決済価格のズレは一切起こりません。cTraderの全決済機能は複数注文をすべて同時決済してくれるんですね。
複数注文を即座に利確・損切りさせたいときなど、非常に役立ちます。
cTraderのデメリットってあるの?
cTraderのメリットについて詳しく解説してきましたが、もちろんデメリットもあります。
正確にはデメリットというほどではありませんが、個人的にちょっと惜しいなと思った部分ですね。
- MT4のEA(自動売買)をメインで使っているとeAlgoへの移し替えがめんどう
- インストール版以外のWEB番・スマホ版の機能が制限されている
この2つが管理人的には少し気になりました。
MT4でごりごりEAを回していた人はそのままでOK。cAlgoへの移動は面倒。
cTraderでもcAlgoというツールを別途インストールすれば、自動売買を楽しむことが可能です。
しかし、cAlgoはMT4とは使用するプログラム言語が異なるため互換性がありません。
もしMT4で使用していたEAやカスタムしたインジケーターをcTraderでも使用したいのであれば、プログラム言語の変換ツール(http://2calgo.com/?r=ct)を使えば一応使えるようにはなります。もしくはMT4で使用されていたコードをC#言語で書き換えていけば使えます。
ただ、正直めんどくさいですし、手間です。
MT4でEA依存のトレードをしていた方は、無理にcTraderに乗り換える必要はないでしょう。
WEB版・スマホ版cTraderは機能制限アリ。インストール版との使い分けが重要。
かなり魅力的な機能を数多くそろえているcTraderですが、最大のパフォーマンスを引き出すならwindows/mac(インストール版)を利用する必要があります。
- WEB版(ブラウザ版)⇒インストールの必要ナシ
- iOSアプリ版
- Androidアプリ版
cTraderにはインストール版のほかに上記の3つが用意されているのですが、若干スペックが劣ります。
例えば使えるテクニカル指標の種類が少なくなっていたり、ティックチャート(時間足)がデフォルトで備わっていなかったり。ある程度の機能制限がかかってしまうのは避けられません。
指標など多種多様な機能を利用してガッツリ取引するときはインストール版、それ以外で気軽に取引したいときはアプリ版、というように使い分けしたいですね。
ただし、FX初心者の方はWEB番やスマホ版メインで使ってみても良いかもしれません。あまり最初から多くの機能があっても混乱してしまいますから。
cTraderはスキャルピングメインのトレーダーの力を最も引き出す!
cTraderはずばり「透明性の高い環境でスキャルピングを思う存分楽しみたいトレーダー」におすすめです。
- 豊富な板情報で相場の流れを把握できる
- インターバンク直結の0.0pips~という狭いスプレッド
- ワンクリック注文でエントリーポイントを逃がさない
- 取引制限なしで大口注文にも強い
- 複数注文を同時決済可能で不利なスリッページなし
このようにスキャルピングメインのトレーダーの方には非常に心強い機能がたくさんついています。
今までMT4でのECN取引に不満を感じていた方は、ぜひこの機会にcTraderに乗り換えてみてはいかがでしょうか。
その際には、冒頭でもお伝えした通り、海外FXのECN口座でも取引手数料がかなり安いAxioryのナノスプレッド口座がおすすめです。