MetaTrader4。
ロシアのMetaQuotes社が開発し、今では全世界の海外FXトレーダーに親しまれている取引プラットフォームです。
もちろんMT4が海外FXの代表的取引プラットフォームとして確固たる地位を確立したのは、トレーダー側に様々なメリットがあるからに他なりません。
(※)MT4のメリットについて詳しく知りたい方は「海外FXに不可欠なMetaTrader4(MT4)ってなに?メリットまとめ!」をご覧になってください。
実は、そのMT4の「進化版」ともいえる「MetaTrader5(MT5)」がリリースされました。
今回はMT5の強みと弱みをメインに、現状から今後の展望まで管理人の所感を述べていこうと思います。
目次
知っておきたいMT5の強み!「え?たったこれだけ?」
堂々とMT4の正当後継プラットフォームとして登場した、MT5の強みは以下の2つ。
- 新しい時間足が追加された
- ナビゲーターウィンドウが整理しやすくなった
はい、この2つだけです。
確かに便利ではあるのですが、「思ったより…」といったところがホンネだと思います。
12種類の時間足追加!トレード分析の幅が広がる!
MT4で用意されていた時間足は「1分足・5分足・15分足・30分足・1時間足・4時間足・日足・週足・月足」の全9種類でした。
MT5では、さらに12種類の時間足が追加されています。
- 7種の分足(2分足・3分足・4分足・6分足・10分足・15分足・20分足)
- 5種の時間足(2時間足・3時間足・6時間足・8時間足・12時間足)
もちろん普段使わない時間足を使用しても、突然勝てるようになることはありません。
むしろ不慣れなので負けるかも…。
しかし短期トレード・長期トレードともに、より多彩かつ正確なテクニカル分析が可能になりました。
初心者の方だと、まだまだガッツリとチャート分析している方は少ないでしょうが、中・上級者の方には嬉しい追加機能でしょう。
ナビゲーターウィンドウの整理整頓がカンタンに!
上記の画像はMT4のナビゲーターウィンドウ。
見ての通り、インジケーターを追加すると、ものすごくゴチャゴチャします。
使いたいインジケーターがあっても、探すのが面倒になってくるんですよね。
一方こちらはMT5のナビゲーターウィンドウ。
MT4と比べて格段に見やすくなっていますよね。
MT5では新しくファイルを自由に追加できるようになったので、整理整頓がカンタンにできます。
なので、インジケーターを種類ごとにわけて保存して置けるんです。
※イメージ的には、PCのデスクトップを整理する時に新しいファイルを作成してまとめていく感じです。
これが地味にめちゃくちゃ便利。
いくつインジケーターを追加しても、わかりやすく管理できるようになりました。
MT5の致命的デメリット。みんながMT4から乗り換えない理由。
いくらメリットが大きなものではないとはいえ、少なくとも今より良くなるのだからMT5へ乗り換えるトレーダーがもっといても良いはずですよね。
しかし、私含め、MT5へ乗り換えているトレーダーはほとんどいません。
(※)私調べで恐縮です。
MT5が圧倒的に不人気な理由はすごく単純。
「MT4のEA・インジケーターをMT5でそのまま使えないから」です。
困ったことに、MT4とMT5ではインジケーター・EAの互換性がないんですよね。
今までMT4で愛用のインジケーター・EAを利用していた方にとってはあまりに致命的です。
【MT4のインジケーター・EAはコードを書き換えれば使える】
一応、本気を出せばMT4のインジケーター・EAをMT5で使うことはできます。
MT5のプログラム言語(MQL5)に、MT4で使っていたインジケーター・EAのプログラム言語を書き換えれば良いんです。
とはいえ、正直上述したメリットのためだけにそこまでやるかというと…微妙なところ。
そのままMT4を使い続けたほうが良いのではないかと思います。
MT5用の有用なインジケーター・EAはまだ開発されていない。
「MT4のインジケーター・EAが使えないなら、また新しくMT5用の使えるインジケーター・EAをダウンロードすれば良くない?」
こんな声も聞こえてきそうですが、MT5はまだまだ登場したばかり。
MT4で有用なインジケーター・EAの類はまだまだ開発されていません。
もっというと、MT5は中・上級者が自在にカスタマイズできるほどパーツが全然揃っていないんですね。
追記:徐々にインジケーターの数も増えてきた!
MT5もインジケーターが徐々に増えてきました!
MT5の公式でインジケーターを検索・ダウンロードできるのですが、ゆうに2,800以上のインジケーターが登場しています。
以下のページでMT5のインジケーターを探せるので、参考にしてみてください。
1つだけ管理人が面白そうだなぁと思ったインジケーターを紹介しておきます。
【FivePattern:未来のチャートを予測するインジケーター】
引用:FivePattern-indicater for MetaTrader5
なんと未来のチャートの動きを予測してくれる「FivePattern」というインジケーターが存在します。
上の画像を見てください。
数字が1~5までの数字が振られている青丸、何も数字が振られていない青丸がいくつかありますよね。
実はこの青丸は、チャートがなぞるであろうラインを表しているんです。
青丸を線で結ぶと、なんとなくのチャートの動き方がわかるはず。
(※)どうやら過去チャートのパターンを分析して未来予測しているらしいです。
もちろん100%当たるわけではありませんが、1つの指標になることは間違いありません。
海外FX初心者で値動きが読めない方には、おすすめのインジケーターです。
管理人的にMT5って使う価値あるの?
ここまで読んだ方なら「MT5って使う価値なくない?」と否定的になっているかもしれません。
しかし、「使う価値なし!」と断定するのは早計です。
サービス開始して間もないプラットフォームに、まだ色々取り揃えられていないのは当たり前なんですよ。
ここから少しずつユーザビリティの強化や、カスタマイズの幅も広がっていきます。
MT4だって初めから今の状態でリリースされたわけではありません。
今後、急速にMT5への乗り換えが加速する可能性もあります。
もしMT5が普及してきたときのために、今のうちからMT5を使ってみるのも悪くないかなと思います。
【追記】MT5がアップグレードされた!
予想通り、MT5がアップグレードされて使いやすくなりました。
もうそろそろ本当に乗り換える人が急増してくる時期かもしれません。
- チャート画面での取引がスムーズに
- 板情報が見れるようになった
- 口座間の資金移動が可能
などの機能が追加されました。
中でも驚きなのが「板情報(マーケットデプス)」の追加ですね。
MT4では専用のソフトウェアをインストールしなければなりませんでしたが、MT5ではデフォで追加されています。
※板情報とは「今の取引価格に大して、上下のどの値段にどれだけの売買注文が入っているか」を示す指標です。
この機能によって、初心者でもプロと同等レベルで注文情報を把握できるようになりました。
相場の流れやトレンドも俄然読みやすくなりましたね。
順調にMT5が進化してきているなと感じます。
MT5を提供しているオススメ海外FX業者
今のところMT5を提供している海外FX業者はほとんどありません。
各海外FX業者がMT5アカウントを用意していないのも、普及しない原因の1つでしょう。
当サイトで紹介している海外FX業者で、MT5を提供しているのはXMです。
【XMの特徴】
- 最大レバレッジ888倍×0カットシステム
- 海外FX随一の豪華なボーナス
- オーダー執行率100%の安定した約定力
- 手厚い日本語サポート
XMは海外FXでも日本人に1番人気のブローカー。
※もちろん世界でも大人気で、管理人もメイン口座として使っています。
すぐにMT5に対応してくれるスピード感も、流石だなぁという感じです。
MT5アカウントの口座開設はめちゃくちゃ簡単。
口座開設するときに、MT4ではなくMT5を選択するだけです。
XMなら口座開設するだけで3,000円のボーナスが受け取れるので、MT5に興味があるなら3,000円でまずは小手試ししてみましょう。
MT5はこれから海外FXに入る人にはオススメできる!
MT5についてつらつらと管理人の所感を述べてきました。
最後に「どういう人はMT5に乗り換えてもよいの?」というところをお伝えします。
【MT5に乗り換えても良い・使っても良い人】
- これから海外FXを始める人
- 今までインジケーターやEAをほとんど使っていなかった人
このパターンの人は全然MT5を使ってもOKかなと思います。
そもそもMT5の致命的デメリットが、MT4のインジケーター・EAと互換性がないことなので、上記の人達にはあまり影響がありませんからね。
【MT5に乗り換えるのを待ったほうが良い人】
- 多種多様なインジケーター・EAを使いたい
- MT4でめちゃくちゃインジケーター・EAを使っていた
逆に上記の方々はまだまだ様子見していても大丈夫だと思います。
現状MT4で致命的にMT5に劣っているところはありません。特別な理由がなければ、まだまだMT4で十分です。
ということで、今回のMT5に対する管理人の所感についての話を終わりとさせていただきます。